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プロフィール |
氏名 酒井 久満 |
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近畿大学建築学科卒後、建築土木関係会社勤務の後金融関係の会社へ勤務。上場、非上場の全国展開を行っている会社の担当時、下着の会社と出会いがありました。以後約20年間下着と歩んでいます。 |
下着に対する想い・指針
私が幼少時、母は確かに洋服を着ていましたがブラジャーなど持ちあわせていませんでした。また、ズロースと言うのでしょうか、とてもショーツと呼べるようなものは着用していませんでした。(母よ、御免)高度成長期に人々は働くことが精一杯で、オシャレなど程遠かったと思われます。
こうしたことから考えると下着の文化は35年〜40年間程の間に、目覚しい進化を遂げてきました。目覚しい進化は歓迎するのですが、進化の速さと日本人の「恥」の文化が、クサイ物に蓋をするかのごとく下着をタブー扱いしてきたのです。話は少し反れますが、私が小学生時代は大人も子供も「パンチラ」で十分に興奮していたような時代の記憶があります。
下着がダブー扱いを受けてきた弊害が、下着のことを知らない日本人を作ってきたと考えています。
「下着のおしゃれ」などと云う文字が雑誌によく見られますが、「何故ブラジャーをつけるの?」と質問して、気の利いた答えができる人は何パーセントいるのでしょうか。殆どの人が「そんなこと考えたこと無い」と答えるのではないでしょうか。
最近のブラジャーは、胸の谷間が出来て、そこそこカワイイものが良いブラジャーのように思われているようですが、パットを沢山詰め込んだカップで、自分の乳房は変形状態にあることをご存知だろうか?丸く形のいい乳房になるのだろうか?本来乳房になるために付いた脂肪は何処へ行こうとしているのだろうか?
補整下着はオバサンの商品と思っているようですが、そのオバサンにあなたもなるのではないのでしょうか。
何で読んだか定かな記憶はありませんが、「子供笑うな来た道だもの」「年寄り笑うな行く道だもの」という言葉を覚えています。正にこれではないでしょうか。今は若いと思ってても、すぐに歳を重ね、20年後は母と同じ体型になっている自分に気づいたときは既に遅いのです。(素敵なプロポーションのお母さん御免なさい)
先日某会社の初美さん(24歳)、ちょっとしたキッカケで話す機会がありました。開口一番「いい下着を着用してますね」と職業病的な発言に、おもいっきり引かれるかなと思いきや、かなりの笑顔で「若いときからケアすることが大切だと思ってます」と答えてくれました。更に彼女は「下着についてもっと皆に知ってほしい」と言うのです。私が普段思っていることを、こんなにも若い女性から聞けるとは驚きでしたが、その理由もすぐに理解できました。
私は、「若くして補整タイプの下着を着用していることが、少し恥ずかしいと思っているのではないですか」と質問すると、彼女は頷いていました。彼女が今、正しい判断だと思って周りの人に話すなら、回りの人達の反応はあまりにも冷ややかに「エー!! 補整下着着けてるの」と、言われるのが現状であると彼女には解かっていたからです。しかし彼女のプロポーションはすごく綺麗で、これから先同年代の女性を見る度、優越感と共に自分の判断は正しかったと思うことでしょう。(心より応援します)
男性には無縁のブラジャーですが、男性も下着は着用するわけで、着用感の良いものとそうでないものは当然あります。毎日使用するものだからこそ、気持ちよくありたい、機能的でありたいと思うと共に、見栄えも良いものを着用したい願いは男女共に共通の願いだと思っています。男性は刺激的な下着が好みのように思われている一面は否定できないのですが、その刺激的な下着をつけているボディとセットで求めているのです。言い換えれば、ボディは崩れているが刺激的な下着を着用している女性と、ナイスボディに補整タイプの下着を着用している女性がいたとしたら、当然男性は後者の女性を選ぶでしょう。故に素敵なプロボーションが女性の最大の武器であり、その造形美(プロポーション)に男性は憧れると確信しています。
話は少し反れましたが、下着には和服のような文化がありません。長い間良いものとして受け継がれた和服には、学校や先生も沢山いますし、母や祖母など身近にその文化の継承者が存在します。一方下着はタブー視されたことや、学校もなければ教えてくれる人もいないのが現状なのです。あなたのブラジャーはいつ誰が選んだのでしょうか?年齢と共に変化するプロポーションをどうケアしようと考えているのでしょうか?
ダイエット?モデルのようなプロポーションに皆がなれるなんて思っているのでしょうか?最近は男性にも「メタボリック」のように突然この課題はやってきました。当然女性から見た男性も、ブヨブヨの体型より、均整のとれた体型が良いに決まっています。
こうしてみると、ライフスタイルが重要であることと同じように、毎日着用する下着もかなり重要だと私は考えています。また、女性が美しくなりたいと願う日々に、下着は欠かせないアイテムとも思っています。男性からみた下着もあると思います。ともあれ、男性は下着のことをあれこれ知っている訳ではありませんが、本能的に「セクシーだな、カワイイな、清潔そうだな・・・・・」などと感じとります。日々あなたの後ろ姿や、横から見たプロポーションをチェックしているのです。
ブラジャーの食い込んだその脇は見たくありません。ポッコリした下腹も想像したくありません。形の無くなったお尻に全く興味が湧きません。少しは解かってほしい男心とでも申しますか、意外に無頓着な女性が結構いるのです。逆に、「この女性は良い下着を着用しているんだな」と思うような方が案外少ないのです。
下着のこともっともっと知ってほしい、もっと伝えたい、そんな環境を作りたいと真面目に思ってます。娘から母へ新しい文化の継承を願ってます。
最後に、随分と女性に対し失礼な表現をしている点をお詫び申し上げます。決して喧嘩を売ろうなどと思ってはいません。あしからずご了承下さい。
スリーディー株式会社
代表取締役 酒井 久満
下着の本音
一言に「補整下着」と括弧でくくられがちですが、その実態はいろいろです。 糸、生地の段階で商品が変わり、お値段も変わります。更に、レースの違いやパターンの違いにより、裁断や縫製にかかる金額が変わります。一見するとどれも補整下着と同一視されるのですが、実態はかなりの差があります。しかし、商品力の差ほど金額の差はありません。もう少し平たく申せば、本来の価値より高い値段で販売している商品もあるのです。下着のサイズは一般的にアンダーサイズ65〜105(8種類)、カップサイズA〜F(6種類)と、ブラジャーで50種類弱、このザイズ対応がロングブラジャー、ボディースーツ、スリーインワンなど4種類になると既に200弱のアイテムとなります。3色の商品を展開すると200×3種類で600アイテムといった具合に、数多くの商品が必要になります。当然1枚づつでは対応できないのでかなりの在庫が必要になります。 こうした幅広いサイズ展開を必要とすることは、新しい糸ができても新しい商品にすぐに変えられない要因となるので、昔から販売されている商品は新しい商品と比較すると明らかに着用感が違うのが一般的です。 また、最近の商品だからといえど、昔の安い糸で作ったものも存在するので、見た目やひとの言葉を鵜呑みに出来ないし、一般的常識では捕らえきれない世界です。まして他の商品とあまり比較できるような現実も存在しませんし、すべてはお客さまの肌・着用感が下着の良し悪しを決めなければならないのです。 いざ自分で良し悪しを決めようとしても普段から着用していないと、本当に良いのかどうか解からないので、人の意見に左右されがちな商品になっています。 私も販売店にお邪魔することがあります。そこで聞く話の中で、お客様曰く「私は3Dの商品を購入するのが3社目です」「4社目です」という方がいます。私はこの方々は実に自分のプロポーションに対し、前向きな捕らえ方をしているのかなと思いきや、ほとんど数回くらいの着用でタンスの肥やしにしている状況を聞くのですが、その金額は半端なく高額です。50万とか60万とかで購入したのにタンスの肥やしでは、下着で損をしたと思われる方々がいて当然だと思います。また、下着のイメージの悪さも当然だと理解できます。 しかし、今は若い方でも下着に悪いイメージを抱いてる方も、地球の引力と加齢によるプロポーションの崩れにはには逆らえず、必ず必要な商品であることを理解していただくことが重要だと思います。ワコールさんであれトリンプさんであれほとんどの女性は、ガードルという名の商品を持っています。或いは、谷間のできるブラが欲しいと思っています。イヤ持っています。これも補整下着ではないのでしょうか。 最近、某大手メーカーさんのCMで、「着るだけで体脂肪を燃焼します・・云々」と云ってますが、これって薬事法違反みたいなものだと、私個人的には思います。勿論大手さんだからそれを証明できる研究資料も用意できるのでしょうが・・・・みたいな。(ただ、ここまで下着の進化に多大な貢献をされたことは素晴らしいと思っています。)しかし、これも補整下着の部類なのですが、私どもの商品とは全く別物です。もしも同じ部類のガードルであれば、私どものような商品は不要ですし、違う部類の商品だから金額が違うこともご理解いただきたいと説に願っています。「皆さんが知っている補整下着と弊社の商品は全く違う商品です。」と私はよく申し上げるのですが、ここを本当の意味でご理解いただけるように努力を重ね、より良い商品を提供することが、女性のプロポーションを良くする基本と思っています。 ここまで読んでいただいた皆様、独り言にお付き合い頂きありがとうございます。
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